世界一やさしい布石と定石

書籍

子供のころに父に少しだけ囲碁を習った。当然置碁になるので布石は星へのシマリとカカリが主だ。今でも布石は三連星しかわからない。

碁友の囲碁を見ると小目に打って来たり目外しをしたり、色々な布石を打ってくる。なんとなく感覚でカカったり攻めたりしているのだが、今ひとつピンとこない。やっぱり少しは布石も勉強しないといけないようだ。

勉強の最初は背伸びをしないことが大事なので、やさしいと定評のある世界一やさしい布石と定石を買ってみた。初歩の初歩から書かれている本だ。

本書の目次

第1章 隅と辺の打ち方
第2章 石をくっつけない
第3章 石の動き方を覚えよう
第4章 弱い石を作らない
第5章 幅の広いところから打とう
第6章 お付き合いをしない
第7章 世界一やさしい星の定石
第8章 世界一やさしい小目の定石
第9章 定石を正しく使おう

初歩の初歩から書かれています

星・小目・高目やカカリ・シマリなどの用語から始まって、どのような場合に石を並べるのか・離すのかなど本当に基礎的なことから丁寧にかかれています。また、隅や辺に石を打つことで地になりそうな場所が変化します。それを「勢力圏」として説明しています。大抵の入門書は勢力圏についても1度説明してオシマイなのですが、本書はなんども繰り返し解説しています。実に丁寧です。

2章は石を離して打つか、並べて打つかを丁寧に説明しています。私は感覚的にはわかっていたつもりなのですが、説明されるとなるほどなあと思った次第。言葉として説明されることで、理解度が上がったように思います。

3章以降は徐々に高度になっていき、最後は星と小目の定石とその使い方まで解説されています。本書だけで最低限の布石はできるようになると思います。

改善してほしい点

本書は「(打つのは)AとBのどちらが良いでしょう」と出題していますが、回答は「白1に打ちます」と書かれています。「え? A・Bどちらが正解なの?」と戸惑うこと間違いなし。「回答はAの白1」と書いてくれるだけで迷わずに済むので改訂版を出す機会があれば、改善して欲しいところです。

細かい瑕疵はありますが、全体的に見て素晴らしい入門書です。私も少しは強くなったかな?

(なお、本書は絶版のため紙版にはプレミアがついています。Kindle版:世界一やさしい布石と定石の方が安上がりです)

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