Leela バージョン0.11.0のベータ版が出た
下記サイトにLeela バージョン11のベータ版(0.11.0b10)が出ています。強くなっているらしいです(私の棋力ではわからないけど)。それ以外の点でもいくつか改善があって、そちらの方が私には役立ちます。
Histogram 機能がついた
将棋ソフトにある1局全体を通しての形勢変化をみる機能がつきました。実は Leela 0.10.0 (2017-05-18) で増えていたそうです。気がつきませんでした。形勢判断には時間がかかるので、1局全体を自動グラフ化するのではなく、人間が局面を指定して勝率を計算し、その勝率を結んだグラフが表示されます。
全ての手を1手ずつ解析すると時間がかかりますので、10手ずつ進めてざっくり解析します。Histogramウィンドウをクリックして手を進めたり・戻したりできます。
勝率が変動しているところは悪手を打ったところですので、そこを重点的に調べます。対局中に気になった箇所があればそこも調べると良いでしょう。
上の局面をしばらく調べさせたら、最初の候補とは別の場所が良いと表示してきました。手のひら返しですね…… 高性能のPCやGPUがあれば素早く解析できるのでしょうけど、私のPCだと時間をかけないと正解にたどり着けない局面だったようです。
Histogram機能すばらしいです。悪手がすぐにわかるので、検討しやすくなりました。荒い精度でも良いので、1局全体をざっくり解析できるモード欲しいところです。もしかしたら英文マニュアルをちゃんと読めば乗ってたりするのかな?
解析を速くするには
GPUを使うとかなり高速になるようです。FAQには、AMD R9 390 を使えば Intel Core i5-6600 の15倍高速だということです。私のPCはIntel製CPU内蔵GPUしかなく、この構成でGPUを使うのは推奨できない(Intel CPUs are typically very fast, with a weak built-in GPU, so this is not recommended)とのことです。それでも微妙にGPU版が速い気がする。気のせい?
A GPU is typically much faster than a normal processor at doing the kind of calculations the Deep Learning algorithms need. For example, an AMD R9 390 (mid-range videocard) can find the worthwhile moves in a Go position about 15 times faster than an Intel Core i5-6600 (mid-range CPU). Leela makes use of this to explore variations deeper and in more detail. You can notice that in analysis mode the critical variations displayed by the engine are much longer when GPU Acceleration is used.
結構いい値段するな、AMD R9 390。15倍速くなるのは魅力的だけど……
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