囲碁は陣地を囲うゲームでは無い、ような気がしてきた
囲碁を覚えた最初のころは「石を取るゲーム」だと思っていて、それが少し上達すると「陣地を囲うゲーム」だと習います。
私も最初は石を取りに行って逆に全部取られたりしていました。最近は、お互いに陣地を囲いあっているうちに戦いになって石を取ったり取られたりしている間になんとなく終局して勝敗の判定に移る、そんな風に碁を打っていました。
そんな私が、先日、碁友と碁会所に初デビューしたときに他の人の対局を見ていて、なにか自分の碁と違うなーと感じました。なんというか、囲ってないんですよね。もちろん序盤は隅から打って陣地を確保するのですが、中盤以降は囲っているのとは違うように感じます。
さて何が違うのか。
碁って囲わないものなの?
“囲碁 囲わない” でGoogle検索してみると、ヒントになりそうな言葉がいくつか見つかりました。
例えば「苑田流格言のすべて」という本にはこう書かれているそうです。「地は囲わず囲わせる」。え? 囲碁って地を囲うゲームじゃ無いの?
さらには「地を囲うと相手の地が増える」「地を囲わないと相手の地は増えない」とも。
武宮先生の著書には、そのものズバリ「地を囲わない努力」という本もあります。
今まで考えていたことと違うのですが、これ、今なら少しだけわかるような気がします。
白石七段の本にも書いてあった
ここまで書いてきて、そういえば白石七段の本にも同じようなことを書いてあったのを思い出しました。「中盤が終わるまで、地のことは一切考える必要がないと言っても過言ではありません」と。ああ、そういうことだったのか。前に読んだときは理解できていませんでした。
もう一度この本を再読してみます。
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